積読を減らす方法|「読みたい本」を増やしすぎない読書管理のコツ

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本屋で面白そうな本を見つけると、つい買ってしまう。

SNSや書評で紹介されていた本を見て、「あとで読もう」と思う。好きな作家の新刊が出れば、今読んでいる本が終わっていなくても手に入れたくなる。

そうして少しずつ増えていくのが、まだ読んでいない本、いわゆる「積読」です。

積読そのものは、決して悪いものではありません。読みたい本が身近にあることは、読書の楽しみのひとつでもあります。

しかし、あまりに増えすぎると、

「買ったのに読めていない」

「どの本から読めばよいかわからない」

「本棚を見ると少し焦る」

と感じるようになることがあります。

積読を減らすために必要なのは、頑張って大量に読むことだけではありません。大切なのは、本を買う前の段階で「読みたい本」を整理することです。

今回は、読みたい本を増やしすぎず、本当に読みたい一冊を選びやすくする読書管理の方法を紹介します。

積読が増えるのは、読むのが遅いからではない

積読が増えると、「自分は本を読むのが遅い」と考えてしまいがちです。

けれども、積読が増える大きな理由は、読む速度よりも、本を知る速度のほうが圧倒的に速いことにあります。

書店へ行けば、面白そうな本が何冊も見つかります。インターネットを開けば、新刊や話題作、誰かのおすすめが次々と目に入ります。

一冊を読み終えるまでには数日から数週間かかりますが、「読みたい」と思うのはほんの数秒です。

つまり、気になった本をすべて買っていれば、積読が増えるのは自然なことです。

積読を減らしたいなら、読書量を無理に増やすよりも、まずは「気になった」と「買う」を切り離す必要があります。

「読みたい」と思ったら、すぐに買わない

面白そうな本を見つけたとき、その場ですぐに買う必要はありません。

まずは「読みたい本」として記録しておきます。

ここで重要なのは、読みたい本のリストを、購入予定表にしないことです。

気になった本を記録するのは、「いつか必ず読む」と約束するためではありません。あとで落ち着いて検討できるように、一時的に置いておくためです。

時間を置いてから見直すと、

「今はそれほど読みたくないかもしれない」

「似たテーマの本をすでに持っている」

「図書館で借りれば十分そうだ」

と気づくことがあります。

一度記録しておけば、忘れる心配はありません。だからこそ、安心して購入を保留できます。

積読を減らす第一歩は、読む本を減らすことではなく、気になる本をすぐに所有しなくてもよい状態をつくることです。

「読みたい本」と「次に読む本」を分ける

読みたい本をひとつのリストにまとめていると、数が増えたときに選びにくくなります。

そこで、「読みたい本」と「次に読む本」を分けて管理します。

「読みたい本」には、少しでも興味を持った本を入れて構いません。一方、「次に読む本」には、近いうちに実際に読み始めたい本だけを入れます。

たとえば、次に読む本は3冊までにします。

  • 今すぐ読みたい本
  • 気軽に読めそうな本
  • 少し時間をかけて読みたい本

このように性質の違う本を少数だけ選んでおくと、その日の気分や時間に合わせて一冊を手に取りやすくなります。

読みたい本が50冊あっても、今選ぶ必要があるのは、そのうちの数冊だけです。

候補を絞ることは、ほかの本を諦めることではありません。今読む本と、あとで考える本を分けるだけです。

買う前に「今読む時間があるか」を考える

本を買うときは、「読みたいか」だけでなく、「近いうちに読む時間があるか」も考えてみましょう。

どれほど面白そうな本でも、今読んでいる本が何冊もあるなら、すぐには読めない可能性があります。

購入前に、次のように自分へ問いかけます。

「この本を、今後1か月以内に読み始めるだろうか」

すぐに「読む」と答えられない場合は、まず読みたい本のリストへ入れておきます。

期間は1週間でも3か月でも構いません。大切なのは、自分なりに「すぐ読む本」の基準を持つことです。

欲しくなった瞬間の気持ちだけで決めず、実際の読書時間まで含めて考えると、買ったまま長期間読まれない本を減らせます。

同じテーマの本を買いすぎていないか確認する

興味のあるテーマが見つかると、そのテーマについて書かれた本を何冊も買いたくなることがあります。

文章術の本を一冊買うと、別の文章術の本も気になる。ある作家を知ると、代表作をまとめて揃えたくなる。

けれども、同じテーマの本を一度に何冊も買っても、すべてを続けて読むとは限りません。

まずは一冊読んでから、次の本が本当に必要か考えても遅くありません。

読みたい本を記録するときは、タイトルだけでなく、

「この本の何が気になったのか」

「手元にある本と何が違うのか」

を短くメモしておくのも有効です。

理由が似ている本ばかり並んでいたら、一冊を残して、ほかは保留にできます。

読みたい本のリストにも整理が必要

買わずに記録する習慣ができると、今度は「読みたい本」のリストが増えていきます。

しかし、デジタル上のリストであれば、冊数が増えても部屋は狭くなりません。まずは気軽に記録して構いません。

そのうえで、月に一度程度、リストを見直します。

見直すときは、それぞれの本について「今も読みたいか」を考えます。

以前は興味があったけれど、今はそれほどでもない。似た本を読んだので満足した。なぜ登録したのか思い出せない。

そうした本は、リストから外しても問題ありません。

読みたい本のリストは、過去の自分との契約書ではありません。今の自分が本を選ぶための道具です。

興味が変われば、リストの内容も変わって当然です。

「いつか読む」を細かく分類する

読みたい本が増えすぎた場合は、いくつかのブックリストに分ける方法もあります。

たとえば、

  • 次に読む本
  • 気になる小説
  • 仕事や勉強の本
  • 図書館で借りたい本
  • 文庫化を待つ本
  • いったん保留する本

といった分け方です。

特に便利なのが、「いったん保留する本」のリストです。

興味はあるけれど、今すぐ読むほどではない本をここへ移します。読みたい本から完全に削除するわけではないため、迷った本を無理に選別する必要がありません。

しばらくして見直したとき、やはり読みたいと思えば戻せます。興味がなくなっていれば、そのまま外せます。

すべての本を「読む」か「読まない」かの二択で判断しないことも、読書管理を続けやすくするコツです。

積読本は、冊数より「見える状態」にする

積読が何冊あるのかわからないまま本を買い続けると、同じ本をもう一度買ったり、似た内容の本を増やしたりしやすくなります。

紙の本だけでなく、電子書籍も含めて一覧にしておくと、自分がすでに持っている本を把握しやすくなります。

積読本を記録するときは、細かな情報をすべて入力する必要はありません。

まずは、

  • 所有している
  • まだ読んでいない
  • 読む優先度

がわかれば十分です。

大切なのは、完璧な記録を作ることではなく、本を買う前に現在の積読を確認できるようにすることです。

読み始めた本を途中でやめてもよい

積読を減らそうとすると、「一度読み始めた本は最後まで読まなければならない」と考えてしまうことがあります。

しかし、今の自分に合わない本を無理に読み続けると、次の本へ進むまでの時間も長くなります。

途中で読むのをやめた本は、失敗ではありません。

興味を持って手に取ったこと。実際に何ページか読んだこと。そして、今は続きを読まないと判断したこと。

それもひとつの読書経験です。

「途中でやめた」「今は読まない」と記録しておけば、時間がたってから再挑戦することもできます。

最後まで読むことよりも、今の自分が読みたい本に時間を使うことを優先してよいのです。

積読をゼロにする必要はない

積読を減らす方法を考えるとき、目標を「積読ゼロ」にする必要はありません。

手元にまだ読んでいない本があるからこそ、読み終えたあとにすぐ次の本を選べます。偶然できた空き時間に、気になっていた本を開くこともできます。

問題になるのは、積読があることではなく、数が多すぎて自分でも把握できなくなったり、読めていないことに罪悪感を持ったりすることです。

自分が管理できる範囲であれば、積読は「これから読める本がある」という楽しみにもなります。

減らすべきなのは、まだ読んでいない本の数ではなく、本を選ぶたびに感じる迷いや焦りなのかもしれません。

ブクマで「読みたい本」を整理する

読書管理サービス「ブクマ」では、気になる本を検索して自分の本棚へ登録できます。

ブックリストを自由に作成できるため、「次に読む本」「気になる本」「購入を保留している本」など、自分に合った分類で整理できます。

誰かの本棚や感想から気になる本を見つけた場合も、すぐに購入するのではなく、まず自分の本棚へ記録しておくことができます。

読みたい本を忘れない場所があれば、その場で買わなくても安心です。

積読を減らすために、読む速度を急に上げる必要はありません。

まずは、気になる本をすぐに買うのではなく記録すること。そして、「読みたい本」と「次に読む本」を分けることから始めてみてください。

本を管理することは、読書を窮屈にするためではありません。

今の自分が本当に読みたい一冊と、気持ちよく出会うための準備なのです。

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