文学

文学

海外文学は翻訳者で選ぶと面白い|好きな一冊から読書を広げる方法

海外の小説を読み終えて、「この文章、好きだったな」と感じたことはありませんか。物語の続きが気になるというより、もう少しこの本の言葉に触れていたい。会話の調子や、風景の描き方、ふと笑ってしまう一文が記憶に残っている。そんなとき、本の表紙や扉に...
アプリ

ノーベル文学賞2026を待ちながら読む|いま注目したい世界の作家10人

毎年10月が近づくと、「今年のノーベル文学賞は誰が受賞するのか」という話題が聞こえてきます。村上春樹の名前を思い浮かべる人もいれば、書店で受賞者の作品が並ぶのを見て、初めてその作家を知る人もいるでしょう。普段は海外文学を読まない人にとっても...
文学

秋の夜長に読みたい小説7選|幻想的で少し不穏な名作を紹介

日が暮れるのが少しずつ早くなり、夜の時間が長くなってくると、静かに本を読みたくなります。明るい昼間に読むのではなく、外が暗くなってから、ひとりでページをめくりたい本があります。今回紹介するのは、物語の筋を追うだけでは終わらない小説です。夢と...
ミステリー

東野圭吾『容疑者Xの献身』書評|これは「愛の物語」と呼んでよいのだろうか

人を守るためなら、どこまでのことが許されるのだろう。嘘をつく。証拠を隠す。警察を欺く。そして、その人の人生を守るために、自分の人生を差し出す。そこまでしたとき、それを「愛」と呼ぶことはできるのだろうか。東野圭吾の『容疑者Xの献身』は、天才数...
文学

内田百閒『冥途』書評|夢のように不穏な短篇は、なぜ百年後も新しいのか

夜の道を歩いている。どこへ向かっているのかはわからない。少し前まで一緒にいた人は、いつの間にかいなくなっている。遠くで誰かの声がする。なつかしい気もするが、近づいてよいのかどうか判断できない。目の前で起きていることには、何か重大な意味がある...
文学

フアン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』書評|死者の声でできた町を、私たちはどう読むのか

父親を探して、男がひとつの町を訪れる。物語の始まりだけを取り出せば、『ペドロ・パラモ』はそれほど複雑な小説には見えない。主人公のフアン・プレシアドは、亡くなった母との約束を果たすため、顔も知らない父ペドロ・パラモを探してコマラへ向かう。しか...
アプリ

短篇小説のすすめ|忙しい人でも読書を続けやすい“短い物語”の魅力

読書をしたい気持ちはあるのに、なかなか本を読み進められない。そんなとき、「自分には読書習慣がないのかもしれない」と思ってしまうことがあります。でも、もしかすると問題は、読書への意欲ではなく、選んでいる本の長さにあるのかもしれません。長篇小説...
文学

向田邦子『父の詫び状』書評|昭和の家族を描きながら、なぜ今も読まれるのか

向田邦子の『父の詫び状』は、昭和の家族の記憶を描いたエッセイ集です。「昭和の家族」と聞くと、どこか懐かしく、あたたかいものを想像するかもしれません。けれども、この本を読んでいると、単純な郷愁だけでは片づけられない感情が残ります。家族は近い。...
文学

ルシア・ベルリンを読む——死後10年で「再発見」された、アメリカ文学最後の秘密

「掃除婦が物を盗むのは本当だ。ただし雇い主が神経を尖らせているものは盗らない」こんな一文から始まる短編を、あなたは読んだことがあるだろうか。ルシア・ベルリン。1936年アラスカ生まれ、2004年に68歳で逝去。生前は一部の熱心な読者にしか知...
文学

穂村弘から始まった現代短歌──「ほむほむ」と、その後に続く歌人たち

「子供よりシンジケートをつくろうよ『壁に向かって手をあげなさい』」この一首から、日本の短歌は変わってしまった、と言って言い過ぎではないと思う。1990年に刊行された穂村弘の第一歌集『シンジケート』は、それまで「結社」と「文語」を軸に守られて...